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美術教師の束縛
狭く暗い闇の中。
「っ………っ、」
少年は僅かな埃の匂いに目を覚ます。
ここは……。
頭の奥がぐらぐらし、暗闇に平衡感覚を奪われる。
「………?」
下半身に違和感を覚えて下を見るも、暗闇で何も見えない。手を伸ばして確認しようとして気づく。
後ろ手に縄のようなものでがっちりと拘束されている。出せる限りの力を入れてみるがびくともしない。
手首だけではなかった。腕、肩、更には胸や胴、両脚の間にもきつく複雑な形に縄が張り巡らされているらしく、身動きができない。手首の後ろの縄で壁に強く括り付けられているようで、ここから一歩たりとも動くことが許されなかった。
縛られたまま狭い縦長の暗闇の中、茫然と立ち尽くす少年。
ずくん……。
初めに感じた下半身の違和感がまたよみがえる。
感じないよう気を紛らわそうとするも、その感覚は徐々に少年を蝕む。
「っ、なに、これぇ、……っ、」
局部がむずむずと立ち上がるのが暗闇の中でもわかってしまう。
「やっ、やだっ、……っぅ」
どういうわけかぱんぱんに立ち上がった陰部が辛く、思わず腰をくねらせてしまう少年。
だれか、だれか助けて………。
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