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カフェオレ男くんの恋愛と世間体(前編)
札幌の夏の晴天は素晴らしい!
窓を開け、眩しい陽の光とひんやりとした風を感じて、
僕は深呼吸し、この幸福に感謝する。
くっきりと青い空、どこまでも澄んだ空気と景色。
僕は自由で、明るくて、力にみなぎっている。
ウホー!
会社のない土曜日の朝。
僕はいつもより早く目が覚めて、ベッドを抜け出してしまう。
たとえ昨晩、僕のベッドでは愛の嵐が吹き荒れ、寝足りないとしても、だ。
僕が抜けたベッドの中には、
6歳年上の僕のかわいい恋人、アーちゃん。
(雪の降る季節まで、僕はこの人のことを「あかりさん」と呼んでいたのだった)
アーちゃんはセミダブルベッドいっぱいに両手両足を大の字に広げて熟睡中。
僕は溜まりに溜まった洗濯物を洗濯機へ突っ込み、
冷蔵庫の中身をチェックする。
よし。
朝食はキーウィとパンとカフェオレとオムレツとソーセージ。
これはアーちゃんがベッドの中から遠吠えを始めてから用意をするのだ。
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