心でコートを着てみること。

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地吹雪で雪煙が舞う。 私は襟元をぎゅっと掴む。 程良い高さのその襟は、 「言われなくてもわかっているさ」 とでも言いたげに、 すっと私の首筋を(ときには頬まですっぽりと)覆い、 ぴりぴりとした冷気の痛みから私を守る。 こともなげに。
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