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画面にバックライトすらつかない携帯ゲーム機のサイズはスマホより一回りどころか二回りは大きく、GBライトのさらにもう一世代前の機体であることが分かる。
ファンタジック異世界に現代のゲーム機を持ち込んでいて、黒髪黒目の活発そうな少年。
「レツ……?」
こちらの呟きに、リュータと牢の中の少年が同時に反応した。
「あれ、おまえなんでおれの名前知ってんの?」
服こそ今の彼とは違ってスタジャンに子供用ジーンズだが、こちらを見上げたその顔つきは間違いなく、知り合いのものだった。
「なんでって――」
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