31人が本棚に入れています
本棚に追加
赤い傷跡を中心に、刻印が浮かび上がっている。
「……そのゲーム、絶対なくすなよ」
言い置いて、彼が手元のゲームに再び視線を落としたのを見計らってリュータの腕を引く。
「お、おう? てかおまえら一体……あり? いねえ」
物陰に隠れたところで、レツの不思議そうな声が聞こえた。
「……ユウジ、あれなにがどうなってるの?」
声を潜めたリュータに、今のやりとりで察しがついた部分のみを共有してやることにする。これは、迂闊なことはできないかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!