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扉を開けて、リュータが部屋を出る。地下が炎に包まれているのにこちらまで炎がやってこないのは、階下とこちらとで何かシェルターでも取り付けられているのだろうか。
思いっきり上まで天井くり抜いたからたぶんそのうちこっちにも燃え移るだろうけど。シェルター代わりになるかどうかは分からないが、念のためぽっかり空いた穴に防御壁を張っておく。
「ウリエル……?」
突然、リュータが開けはなったままの扉のすぐ外から、聞き覚えのある声が聞こえてきた。扉の陰から廊下を覗き込んでみると、リュータが対面していたのは巨大サイズ師匠――いやあれがミニチュアサイズだっただけで、こっちが原寸大だ――だった。
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