あるゲームのエンディング

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「無理、レツに運んでもらうとかもっと無理! あんたら居ると落ち着いて休めないから、さっさと先に行きなさい」  そこまで聞いて、ぼくとスルドは彼女の言葉の向こうに察しがついた。特に魔の血が流れているスルドには、このフロアに迫り来る強大な魔力の塊に薄々気付いていたことだろう。 「ぜってー後から来いよ」 「気が向いたら参戦したげるわ」 「回復役がいないんじゃジリ貧なんだかんな」 「わーってるわよ。うっさいわね」  レツの言葉に、フェリサがひらひらと手を振った。それから彼女がこちらを手招きして、耳打ちする。 「カイン。あたし知ってるよ」
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