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安心して、あんなあほのために死ぬ気はないから。
彼女のその言葉が強がりじゃないことを、信じるしかなかった。
フェリサを残してフロアを後にした直後、背後から大きな爆発音が響いた。彼女の本心を知らないはずのレツは何を思ったか、振り返ることもない。
ただ前に進む。足を鈍らせることのない、「勇者」に最も適した人材。女神に愛された、それによって人の道を外れてしまったぼくらのリーダー。彼のそういうところが好きだと思う。
そして次に脱落したのは、スルドだった。
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