再会

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 この部屋を取ってくれた相手、松岡さんは部屋の中にいる。中の灯りは消されているので姿は確認できないが、壁いっぱいに大きく取られた窓を通してこちらを見ているのは間違いない。真っ暗な部屋のせいで、窓は鏡のように僕の痴態を全て映し出した。これを松岡さんは見ているのだろう。  見ているのは僕じゃない。僕を貫くショウの方だ。目を凝らせば、露天風呂側のランプに照らされて、窓辺の籐椅子に座る松岡さんのつま先が見えた。 「ショウ、苦しいよ……こっちで、こっちでして」  浴槽の縁に手をついて、後ろを振り向きねだる。ショウは湯をかき分けて、すぐに応じてくれた。突き出した尻を掴まれ、凶暴な杭で易々と穿たれる。  きっとこの方が、僕の中へ出し入れするショウのものが見えるからいいはずだ。窓に映る僕らを見れば真横からのアングルで、ショウの力強い腰の動きに震え、先走りを湯の中に垂らした自分が良く見えた。 「今日、すげぇぞお前……もう持たねぇ」 「なかっ、中に出して……」  尻を振りながらせがむ。湯の水音が忙しなく響く中、ショウは根元を擦り付けるようにして低く呻いた。 「んんっ、あ、あ……びくびくしてる……」  陰毛が擦り付けられる感覚にうっとりと目を瞑る。震えるショウ自身を締め上げて、微かな動き全てを感じ取った。     
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