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「あ、姉ちゃんおかえり!」
「お姉さんおかえりなさい」
「知都世さん、おかえりなさい」
「……おかえり」
「ただいま」
4人から笑顔を頂いた私は嬉しくなったのだけど、
「姉ちゃんそんな頭で出かけてきたのかよ。オレ、恥ずかしくなってもう外には出られねぇよ。女なんだからミダシナミに気をつけろよ」
都雲が私を指差して言ってきた発言に反射的に髪を触れば、まだ寝癖がハネていた。
「ヤだ。恥ずかしい」
私は2階の自分の部屋に逃げ込んだ。
ベッドの上に飛び込む。
ああ。やってしまった。
色々な人に見られたし、普通に接してくれたけど、心の中では笑っていたに違いない。
「恥ずかしい」
私はベッドの上でゴロゴロと寝返りを打つ。
しばらくそうしていると、携帯電話の着信音が鳴ったから、ディスプレイを確認しないで通話ボタンを押した。
「もしもし」
「あ。知都世? オレだけど……」
わざわざディスプレイを確認せずとも声だけでわかる。電話に出なきゃよかった。自分の発言を撤回したことになるか、私がバカみたいじゃん。いや、バカですけども……
「どちらの源さんですかぁ?」
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