かのじょ

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家に着けば父と母から縁談話を持ちかけられる 「あの商家の娘も大層見目麗しいと聞く。だが隣国の姫との縁談も捨てがたい」 しかし私は黒髪の彼女に想いを馳せた 出会ったばかりの名も知らない彼女に何故か惹かれていた 両親の勝手な決め事には従わないと伝え、私は暫く謹慎を言い渡された 謹慎が解けてまず最初に向かったのはあの小川だ また会える確証もなしにフィリプを走らせれば彼女はいた 変わらず洗濯を冷たい水でしているようだ
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