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「 … 話の腰を折らないで頂けるかしら? 耳障りなのよ、貴方の声。とっても不愉快だわ。良いかしら、今ワタクシが貴方に説明しているのは、ワタクシの善意であって義務ではないの。今直ぐに貴方の喉を刺し抜いて、噴き出した血液を吸い付くしても構わないのだけれど? 」
初めて彼女の顔を見た。
見たというか、見ざるを得ない状況になった。
ベッドに乗り上がった白髪の彼女は
美しく輝く長髪を靡かせ
僕の真正面に居る。
彼女の右腕は
金属製のアイスピックのような形状であり
その鋭利な先端は俺の喉仏を
正確に、一直線に狙っていた。
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