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俺と同じようにベッドに寝かされた人達が
眉間にナイフを刺されたまま
微動だにせず並べられている。
恐らく、全員死んでいるのだろう。
あまりにも非日常的で、残酷な光景に
俺は胃の中の全てを吐いた。
「 … ありえ、ないだろ。何だよコレ。俺は普通に … 普通に学校に行って … 」
そうだ、俺は学校へ向かっていた。
朝母さんの平手打ちで起こされ
いつものように学校へ。
「 … まさか 」
下げた顔をもう一度上げる。
最悪な光景にまた吐き出しそうになるのを堪え
真隣に横たわっている 誰か を見た。
「 … 冴木? 」
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