0人が本棚に入れています
本棚に追加
見知った顔。
それはそうだ、クラスメイトなのだから。
俺が毎日顔を合わせ、毎日言葉を交わし
親友とも呼べるような
そんな存在だったヤツなのだから。
「 嘘だろ、待てよ、冴木が、え、何で、何で? 何でって、知らねえよそんなの、冴木、嫌だ、冗談だって言ってくれよ、だって 」
混乱していた。
ここに来て、最大級に混乱していた。
目の前の現実が、受け入れられない現実だから。
何で冴木が死んでいるんだ
何で眉間にナイフが刺さっているんだ
何で動かないんだ
何で笑わないんだ
何で 何で 何で 何で 何で !
最初のコメントを投稿しよう!