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「夏流さん、先は長いから。まだまだ新しいデザイン物が出てくるから」
「…そうね」
ボクより高い夏流は小さく笑うと、ボクの腕に手を回してくる。
「お義母さん、お話がありますけど…よろしいでしょうか?」
「アラ?ナニカナ?」
あたしは向かいでパソコンを操作している義母・氷見に手話を交えて声をかけると、笑顔で頷いてくれた。
悟は関東方面へ遠征ち行っている時は、義母と在宅業務をしながら家事をしている。
本来なら義姉・光さんの事務所で働いてるけど、身重のため在宅業務と措置してくれていた。
義母も社長の業務に忙しいご主人の代わりに、依頼内容のチェックを手伝っていて、仲良く働いていたが、あたしは義母が大好きで堪らなかった…
耳が聞こえないハンデを感じさせないくらい、人との付き合いが多い義母の性格を見習いたいと思い、通訳を自ら請け負っている。
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