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「もしもし」
“おー、陽菜か?”
「うん。俊ちゃん、おはよう」
“ん、おはよう。今から来れるか?”
「うん」
電話をきってすぐに、俊ちゃんの家へ向かった。
どきどきと早鐘を鳴らす心臓を左手で押さえながら、インターホンを押す。
ピンポーン……
こんなに緊張しながらインターホンを押したのは初めてだ。
玄関のドアを開けて出てきたのは、俊ちゃん。
「入れよ」
「うん。お邪魔します」
いつものように、リビングのドアを開けて中に入る。
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