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週末7月1日土曜日、会社が休みの僕は、朝ゆっくり起きてベットに横になったまま、テレビを見ながらぼーっとした時間を過ごしていた。
どのくらい時間が経っただろうか、僕はやっとベットから出て、洗面所で歯を磨いて顔を洗って、ぼーっとしていた頭をはっきりさせて出かける準備をした。
もうすぐお昼という時間になっていて、僕はまず電車で移動して、目的の本屋がある駅の近くで昼食を済ませることにした。
その本屋は神保町にあるらしく、僕は中央線の水道橋駅で下車して、神保町に向かう途中にあるカレー屋で昼食を済ませた。
水道橋は意外にカレー屋が多くて激戦の状態だからか、どのカレー屋もおいしい。
お腹が満足したところで、僕は再び神保町に向かって歩き始めた。
ここからはスマートフォンのナビを使って、目的の本屋を探すことにした。
神保町の大通りに出て交差点を渡り、本屋街を少し歩いたところで細い路地があり、ナビに従ってこの路地を入った。
大通りとは打って変わって路地には人がいなくて薄暗い感じのため、少し不気味な感じがする場所だった。
路地をまっすぐ進むと路地が交差していて、ここを左に曲がって少し歩いた場所で目的の本屋を見つけることができた。
建物は昭和初期に建てられたような古い感じで、本屋の中を覗いてみると狭い店内にぎっしりと本が陳列されていた。
僕は本屋の中に入って陳列されている本の題名を見てみると、どれも珍しい古本のようで、本の分野は定まっていないようだった。
店の奥に入るとカウンターがあって、店員らしき女性が椅子に座って本を読んでいるようだった。
その女性は、この古い本屋には似つかない若くて美しい女性で、僕は一目惚れしてしまったようだ。
その女性は僕に気が付くと、にこりと笑顔になって、
「いらっしゃいませ!」
と挨拶してくれた。
その女性は立ち上がって僕に話しかけてきた。
「何かお探しの本は、ございますか?」
女性は、身長が女性にしては少し高い感じで、スタイルが良い女性だった。
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