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「神楽は、俺の部下みたいなものだ。真佑、お前は自分の身の心配をしていろ。お前、下手して気を許せば動物霊にのっとられるぞ?相手は選べ!動物に優しいのは悪くないが、それを利用する悪い奴等もいる。蓮上のばあさんや俺やコンがいるから此処には悪い奴等が近付かないが、油断したら喰われるぞ?」
説得力のある言葉が私の胸に突き刺さる。
禁断の遊びも運良く何も無かった。動物に気を許し過ぎると悪さをする動物霊が近付いてくる。
「分かりました。忠告ありがとうございます。ムラサメ君、愛希ちゃんと暁君がいる家に行きましょう。神楽君、力になってあげて下さい。」
「分かりました。ムラサメ、私に入るのは家についてから飼い主の二人が理解した上で私の中に入って下さい。貴方の伝えたかった言葉を後悔なきように全て伝えてあげて下さいね?」
『ニャー』
「真佑、お前あんまり無茶するなよ?まだ、回復しきってない体で神楽に力使ったらあの世いき早いぞ。これ、貸してやるから持ってろ。帰ってきたら、俺の腕枕して寝かせてやるからな?」
玄鐘様から、お守りを受け取り腕枕と聞きゴクリと唾を飲み込む私。
玄鐘様のムスクの匂いは、自然体で本来猫神様は嗅覚が鋭く匂いは敏感。香水なんてもってのほかだからいい匂いのもとは玄鐘様のフェロモンという事で納得した。
しかし、私は人間にはモテず動物の神様達にモテるのが少し残念だった。
まだ、人間は諦めてはいない(笑)
蓮上様の息子の白桃様が、憧れの君だから。
蓮上様と白桃様の出会い編はまた今度話します。
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