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シロとの出会いは、小学生の高学年の頃で私が住む団地の斜め前の団地に住んでいたおばあさんが飼っていた犬で私や近所の子達がシロを可愛がっていました。
しかし、中学生になる頃シロは歳のせいもあり目が見えなくなり誰が触れているのか分からない程でした。私や幼馴染が近付いても誰か分からずに吠えたりして不安だったようです。
それでも、私や幼馴染はシロに触れて大丈夫。
怖くないよ。と優しく触れて落ち着かせてあげました。
しかし、ある時シロは目だけじゃなくて嗅覚までも悪くなり撫でる私に怖くなり手を噛みついてしまいました。
ショックで、私は家に帰り母にその事を話すとシロは、目や鼻だけじゃなくてボケてきていると。
だから、認識も出来ずに謝って噛んでしまったのだと。
それから、私はシロの姿を見なくなり飼い主のおばあさんに聞くとシロは老衰で亡くなったと。
涙が溢れて止まりませんでした。
シロと仲良くしていたシェパードの血が混じった雑種のワイルドなドンもこの時は、悲しそうに鳴いていました。シロの死を感じたからだと思います。
「あら?貴方も真佑さんに会いに来てくれたのですね?真佑さんは、動物に好かれやすい優しい人の様ですね。」
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