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照れながら話す狸様に、私は本物かどうか確かめる為に触れてしまいました。
まず、頬から尻尾まで撫でて狸だけに化かされているかの確認作業です。
『くすぐったい!真佑、恥ずかしいからそんな所触らんといてや。…ぐはっ!』
「放送禁止になるような所は触っていません!誤解をまねく様な事言わないで下さい。」
「騒がしいね。ん?狸とは珍しいね。下品な言葉使うと思ったよ。」
「賢之助(こんのすけ)さん、起こしてしまいましたか?真佑さん、彼は霊力の高いお狐様の賢之助様です。彼は京都の伏見稲荷神社からこちらに参られました。霊力が高くて人になれます。」
賢之助様は、美しくもドSな狐神様でした。
天敵は狸様でしょう(笑)狸様は、実体の人にはなれないようですが、伏見稲荷神社の賢之助様は知能も霊力も高くて実体の姿を保つ事が出きるようです。
『真佑さんは、狐神様も寄せつけられるのですね?』
「…おやぁ、君随分昔に禁断の遊びした事あるね?あれは、下手すると低級霊や悪い狐にイタズラされたりするから気を付けないとね。何も無かったのは運が良いか悪運が強い、または後ろにいる犬神になる子達に守られていたのかもね?感謝するといいよ。」
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