6話 術者。北崎さんが誕生した日

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6話 術者。北崎さんが誕生した日

北崎(自分のやりたい事・・・・。そんなものはない。ただのんびりと生きていたいだけだ・・・・。でも、私はそれができなかった。就職した会社は倒産し、できる事をして頑張っても何故か人から疎まれてしまう。揚げ足をとられ、責任転嫁され。何時も辛いばかりだ・・・・。でも、それでもどうしても人からされたようにはできない。できなかった。そうすれば、私もあの嫌な人達と同じ悪人になるからだ・・・・。でも。そうしなければ生きられない世界にウンザリしていた。どんなに努力しても無駄だからだ・・・・。だが、これも。これすらも身の程を知らない事だという証拠なら。それがもし本当だとするならば・・・・。私は信じてみたい。人を信じてみたい・・・・。目の前に現れた異星人との世界で得たこの子と一緒に・・・・。生きてみたい) ラク・逃乃『契約成立』 ラク(どうも。改めて宜しくお願いします。ピクシーをやってます。ラクです。北崎さんの意識は、覚醒しますよ。とりあえずおめでとう御座います。北崎さん、これからはピクシーが使えるように頑張ってくださいね) 北崎(・・・・。聞こえる。異世界の声が・・・・) 目が見える・・・・・。 北崎「・・・・・・。空間が膨張してる?」 逃乃「あ。気づきましたね。今素粒子を拡張させて空間を維持してるんですが、何か過去にそれらしい言語や書式なんかありませんでしたっけ?地球に」 北崎「・・・・・。素粒子と言えば、浄土真宗の経文に確か水の粒子を細かくする効果の有る言葉はあったとか聞いたことはありましたが・・・・」 ラク『それいただきw』 逃乃「ほほう。それは数百年くらい言葉、音声で空間に響いたでしょうね。早速実用化しましょう!」 北崎「こんなことでいいんですか?」 ラク『ええ。過去、今までがこれからに繋がる意味と事実があれば、世界は救えますから』 逃乃「これがピクシーというものです。そして、今の地球に一番必要なものですね」 北崎「・・・・信じれる何か・・・・ですか・・・・」 ラク・逃乃『正解です』
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