(一)
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あの日私はなんと告げられたか。 「新しい王の誕生だ。今宵から、そなたが私たちの王だ」 そう言ったあの人はどんな姿形であったか。私の記憶は朧だ。それはあの人の姿が月光の陰になり、曖昧な輪郭しか目に映らなかったからか。それとも、ほんの少し覚えている姿ですら、儚げであったからか。 あの人。先代の王。 今でも思い出すのは、肌をくすぐった甘い香りと、月光の零れ落ちる音。 私は進化する。
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