白い腕

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白い腕

 おかしな夢を見たんですよ。  おかしな……と言ってしまうのは違うのでしょうか、あれはずっと私がやりたかったこと。ずっと願い続けていたこと。  私、彼女の腕が欲しかったんです。  彼女は友人です。そして、とても綺麗な手をしているんです。白くて、細くて、でもTVに映るモデルのように細すぎない。程良く肉づいて、ああそうして指が長くて、それから何て言うんでしょう、フォルム? 肘から手首にかけての、ああ、あの曲線。綺麗なんです、美しいんです、あれが何より私大好きで。  だからどうしても欲しくって。  でも、そんなこと叶わないから。  あなたの腕をちょうだい、なんて言えないでしょう?  だから、ずぅっと私、この想いを胸に秘めていたんです。  そのせいで、こんな夢を見たんですね。
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