第1章

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― 3話 ―  店の前には、案の定ほかの4人と、その派閥の者たちが集っていた。まだ営業時間前なので、一体何事かと興味津々にのぞいている野次馬は、あたりの店の『従業員』たちのみだ。 「遅いですわよ、お姉様。私、早く入りたくて全身の血がうずうずしてますの」 「相変わらず好戦的だね、我らが『華陽姫』様は。血ということは、光龍のほうの血だろうね。  まあ、俺も似たようなもんだけどな!狩りの前は興奮すんだよなあ・・・」 「へウゼンも?僕らもそうだよ。ね?斎」 「・・・そうでもないけど。祐一が特殊なんだよ。普通の人間のくせに・・・なんでそんなに好戦的なの」 「テンション低いな、相変わらず。  まあいいや。姐(あね)さん、いつ入る?」  祐一の問いかけに、私はにやりと笑う。 「いったん裏に隠れていて、うちから一人偵察で入らせるのさ。そんで、合図してもらって突入と行きたいんだが?」 「へえ・・・。誰が入るんですの?」 「うちの遊び人、もとい副隊長に行ってもらうさ」 「は!?私ですか!?!?」 「ほかに適任がいるか?いると思う人ー?」 「「「「いるわけねーだろ(ないでしょう)」」」」 「そんな馬鹿な!?!?」  私たち五傑はにやりと彼に笑いかける。 「「「「「まかせた」」」」」 「ただ単に面倒なだけでしょう!?」 「「「「「それが何か?」」」」」 「この・・・!」 「まあ、落ち着け。大丈夫。これに着替えていきな」 「くっ・・・!どうなっても知りませんよ?!」  私たちは一抹の不安を覚えた。が、まあ、大丈夫だろうと判断し、作戦会議に移った。    その後、着替えた落葉に再び文句を言われたので、こちらも黙っているわけにはいかなかった。  
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