第1章

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― 5話 ―   奴は私だけでなく、新たに妹と斎から、冷たい眼差しを受けた。 「もう口答えしません・・・。もう、もうやめてください・・・///」 真っ赤になって謝るので、私はため息をついた。 奴を残して、私たちは裏や横へ回った。 「よし、こちらの準備は整ったよ。そちらはどうだい?」 『こちらも大丈夫ですわ、お姉様』 『獣人部隊も大丈夫だ。いつでも上からイケるぜ』 『上代ンとこも大丈夫だ、姐さん』 『原田も大丈夫だよ、姐(ねえ)さん』  ちなみにこれは、私が開発した、魔力はとてつもなく消費するけど、国境をまたいでの通信が可能な遠距離通信機だ。  そうして、もう一人からの連絡は特にない。 「おーい、沖田副隊長?どーしてるんですかぁ~?」 『・・・隊長、完全に遊んでますね?』 「ん~?なんのことだか。  で?準備は?私の用意した服、ちゃんと着たよな?着崩してる?」 『着ました・・・。崩して着てます。  つかこれ、何なんです?寸法が合いすぎて気持ち悪いんですけど・・・』 「ははは。なんのことだか。  まあ、あれだ。褒美にやろう。いつも迷惑かけてるしな。・・・で?いつ開店する?」  私の露骨な話そらしに、隊員が口元を抑えて、肩を震わせている。 私は一にらみをして奴らに声を出すなと合図した。     
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