1章 ~出会いと出会い~

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こんなのいつもの事だから…と、割り切れればいいの だけど。なかなか辛いものがある。 こんなのはほんの序の口。 記憶に残ってる中で、特に酷かったものは…。 何処かの馬鹿が窓ガラスを割ったはずが 犯人が俺になっていたり。 グループを作っている男子から呼び出されて みれば、ストレス解消のためにリンチされる。 そして、俺が書いている【冒険譚】をよこせと いってくる始末だ。これだけは何があろうと 守るがな!これを書き終わるまでは絶対に 守る。 しかし…こんな事が一年の時からあるのに よく耐えられてるよなぁ。 グラウンドに繋がる階段を教師の方が降りてくるのが 見えてきた。 名前はケイト・モランツェ。 いつも眠そうに目元はクマができており 金髪の後ろ髪を肩に引っ掛けているのが特徴の 23歳の女性だ。 身体つきは…上から。87・59・85と言ったところだろうか。 うむ。相変わらずイイジャナイカ! 「すまーん。居眠りしてて遅くなった…ふぁ~。」 相変わらず締まらないな。まったく、あくびの多い人だ。 「せんせー!今日は何を?」 クラスの中心の人間がこれを聞くのが日常。 口では、「また僕がみんなをまとめるの~?えー」 とか、言ってるくせして。みんなを引っ張るのが 大好き君。 「今日は一対一のタイマンをやって貰う。トーナメント戦だ。」 トーナメントだって…!?今までそんな事やらなかったのにどうして急に…。 でも、トーナメントで優勝すればみんなが 俺を認めてくれるかもしれない! そうすれば、打ち上げとか街への買い物とか 誘ってもらえるかもしれない!
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