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刹那ビクビクと腰を大きく揺らし、簡単にかき消されてしまいそうな程に小さな声で喘いだ伊織にリデルタは険しげに目を細める。
そして一つひとつの窪みを満遍なく愛撫する舌技に伊織は羞恥でいっぱいになり大粒の涙で顔を濡らすも、それはリデルタを煽るだけで意味を成さなかった。
唾液に十分に濡らされて解れた蕾にリデルタの指先が傷つけないようにトロトロと滑りを帯びた孔内の熱さを確かめるようにゆっくりと侵入した。
孔内は初めて与えられる刺激に驚き、威嚇する小動物のように異物を押し返そうとぎゅっと締めつける。
リデルタは決して指を無理に動かそうとはせずに伊織の気を逸らせようと濡れそぼった性器に触れ、手のひらで包みこんで刺激を与えた。
すると予想していなかった刺激に一度は身体を強ばらせるも、力が抜けた隙を狙ってさらに深い場所へと指を這わせた。
「ああ……っ!」
「怖がるな、優しくしてあげるから…」
孔内をさらに解そうと指を動かしていると、小さなしこりを見つけた。
それは伊織を快楽に導くものにもなるが、快楽に溺れ堕落させてしまうものにもなる。リデルタは一瞬だけ悩み、前者を選んだ。
「…リデルタさん…やっぱり、男の僕じゃ気持ち悪くなった?」
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