王子くんの12か月 夏至、そして小暑

3/23
前へ
/23ページ
次へ
俺は朱華屋(はねずや)という店で手伝いもしている。 ご近所さんに愛されている店で、レトロな家具や個性的な服なんかが置いてあったり、駄菓子なども売られていたりする。 あえて言うなら町の「なんでも屋」それが朱華屋だ。 だから、子どもから学生、社会人、子連れのお母さんたちに、お年寄りも訪れる。 店を営んでいるのは優しそうな白髪交じりの女性、あやめさん。 俺はこの朱華屋を手伝いながらやっていることがある。 それは―― ――あなたに言われたことなんでもやります、3つだけ そう書いたスケッチブックを持ち込んで置かせてもらっている。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加