サニースマイル

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サニースマイル

カーテンを閉めきった部屋で、 ポットに淹れてたあたたかいミルクティーをとぷとぷとマグカップに注ぐ。 茶色のお砂糖をたっぷりといれ飲む。いつだってミルクティーは素直で優しい味がする。 いっとうすきな飲み物だ。 このマグカップは同じ年頃くらいの旅人の女の子が、道を教えたお礼にくれた物だ。 白を基調としてて小さないろんな色のお花が書いてある。 私はこのマグカップが大好きだ。 この街には似合わない代物かもしれないけれど、見ていると幸せな気持ちになる。 私はひとつため息をつく。 もうすぐ、仕事をするために外に出ないといけないからだ。とても憂鬱な気持ちになる。 何故なら、この街は外に出たら笑ってはいけないという決まりがあるからだ。
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