ピンクの鯨

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一方私は学校で酷いいじめを受けていた。 行きたくなんかとっくになかったけど、パパとママに迷惑をかけるのが嫌で仕方なく通っていた。 その日、登校したら自分の席がなかった。 隠されたのだ。私は席があるはずの場所をしばらく見て、そのまま学校をでた。 本当は心のどこかでは悲しかったり辛かったりしたのだろうけど、その時は空っぽになった気分だった。 ふらふらと普段通らない商店街に行くと、まだほとんど空いていないお店がじとっと並び、なんだか異世界みたいだった。 しばらくすると霧がかかってきて十字路を曲がるとますます霧は濃くなってきた。 しばらくすると、人が住まなくなってしばらくたっただろうマンションが見えた。 まるで夢の中で旅をしてるみたいだなあ。そう思いながら私はマンションに入り階段を登った。 階段の中でも霧は濃さをまして、ほとんど先が見えないくらいだった。
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