カウンターの中から

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 しばらくすると、 「夕食は20時よ、今日の献立はハンバーグだって。何時ころくる?」メールが届く。 「今日は入荷した本が多いから、夕食ギリギリになる」返信する。 「了解」返信が帰ってくる。  ほぼ毎日の日課。  携帯を抱きしめ、カウンターからマンションを見る。蜜柑ちゃんのお部屋の電気は点いたまま。 「さっさと片付けよう」  私は本の整理に取りかかる。  本の整理があと少しの時、携帯が鳴った。 「閉店時間過ぎてますよ」蜜柑ちゃんからのメールが届いた。  私は休憩所の時計を見た。 「ありゃ。気が付かなかった」  時刻は19:05を表示していた。 「ありがとうね、教えてくれて」返信をした。 「急いでね。でも、気を付けて」返信がすぐ届く。  薄暗くなると、マンションから休憩所の電気が見えるようになる。  私は急いで、残りの本の整理をして、戸締まりをして、休憩所を出た。  一旦、受付所によって売上をお母さんに渡して受付所を出た。  自転車で20分くらいかかる。 「ギリギリかな」 「ただいまー」  と言いながら部屋に入った。  奥のリビングから、 「「「おかえりー」」」
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