カウンターの中から

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 優美さんのお部屋は、アニメフィギアが一杯。この部屋だけライトノベルの世界。 「今、紅茶入れるね。適当に座ってて」 「はい。すみません」  私は部屋の中をぐるりと見渡した。 「どうぞ。うん・・どうしたの」 「ありがとうございます。ライトノベルの世界が・・いっぱい」 「はは。普通はビックリするわよね。・・でもね、疲れた時、ムシャクシャする時、ここにいてラノベの世界にひたると心安まるのよ私はね。・・・・檸檬さんも、本屋さんのカウンターいるときそんな感じじゃないかな?」 「・・そうかもですね」  私は淹れてくれた紅茶を飲みながら、 「おいしい」 「よかった。少し落ち着いてきたみたいね。そ・い・ね、してあげたいんだけど、かたづけなきゃいけない仕事あるの。眠くなったらベットで寝てていいよ。寝るときは少し左に寄っててね」  ピカッ ゴロゴロ 「ヒッィ・・ありがとう・・ご・ざ・い・ま・す」  ゴロゴロ 「ヒッィ・・先布団に入ってます・・ヒッィ」  私はベットに上がり、丸くなった。  カチカチ 優美さんが机に向かって資料を作り始めた。  ピカッ ゴロゴロ  ビク  カチカチ
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