小さきもの
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俺は腕を掴むと渾身の力で引っ張った。 ぎやぁぁぁぁぁ! すると穴の向こうから大勢の悲鳴が聞こえ ドタバタと建物に響く音をたてると、古いコンクリートの建物にまた静けさが訪れる。 そうだ、ここはカクノウコだ。
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