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「んああああっ!」 「きつい。ん……いい……」  ガツガツと一心不乱に腰をふりたてる。優しい愛撫もなければキスもない。組み敷いた相手の快感を引き出す思いやりもない。ただただ、昇り詰めることに集中しているようだ。  荒々しく打ち込まれ、時々はポイントをかすめはするが、じれったいだけだ。目的は果たした。イカせてくれないなら自分でする。  上下に扱きあげて先を練りつぶすように親指を使う。左手で袋に刺激を与えながら、自らを追い上げた。もう少し……もう……ああ! 「ああああ、イク、いく」 「ううぅ、く」  ビクビクと痙攣しながら男は奥に注ぎ込んだ。さっきまで身体を支配するように沸きあがってきた熱は鈍いものにかわりつつある。用はすんだ。 「ありがとうございました。もう大丈夫、ちょっと、あああ!」  いきなり裏返しにひっくり返され、思い切り体重をかけて挿入される。イッたばかりのくせに、それは硬さを失っておらず、わたしの中でのたうちまわる。 「やだ!いや、もうやめて!」 「やめない!君が悪い!俺を誘ったくせに!」  背中越しに彼の左腕が肩下から胸に差し入れまさぐっている。逃れようとのけぞった顔は右手で覆われ、指を口にねじ込んできた。  パンパンと肌のぶつかる音を聞きながら、早く解放してくれと願うくらいしかわたしに出来ることはなかった。  まあいいか。助けた男を長時間やり倒す姿は、それなりに付録になる。  いつ終わるともわからない、男の攻めをそのあと1時間近く受け続けながら、最後は暗闇に逃げ込んだ。
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