epilogue

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 人々を惹きつけてやまない、その人の名は「大水 蒼」  ある人は 可憐な少女だったと言う  ある人は 美貌の謎めいた女性だったと言う  ある人は 銀髪、碧眼の線の細い男だったと言い  ある人は エリート然とした冷たい男だと言う  「オオミズアオ」  それは夜空を舞う、美しい蒼  人はそれを「蝶と見まごう美しい蛾」あるいは「蝶よりも美しい」と評す  鱗粉をきらめかせて、人を惑わす……美しい「蛾」その名はオオミズアオ  今日も夜空のもとで、どこかの木々の間を飛び回る END
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