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#0 霊道
高校生といえば、青春。
そう思っていたのだが、現実がそんなわけがない。
僕には彼女が出来たことはいままで一度もない。
別に出来なかったわけじゃない作らなかったのだ。
こういうと言い訳にしか聞こえないが、実際今まで三回だけ告られた。
でもすべて振ってきた。
なんだろう。きれいだとか、かわいいとか全くもってどうでもよかった。
もしかしたら、自分が怖かったのかもしれない。
好きな人が出来なければ、告って振られることもないと。
そんなこんなで、気づけばもう高一の夏。
あと三週間弱で一学期が終わろうとしているころだった。
突然危険な春が舞い降りてきたのは。
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