意識暴走―insomnia―2

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 気にせずに一歩足を踏み出そうとした時、その重さにびっくりした。  地に根をはったように動かせないのだ。  身体だけが前のめりになり、膝から崩れ落ちて、地面にうつ伏せになる。 「ダメだ……眠ったら……」  自分に言い聞かせるように呟くが、段々と瞼は重くなっていく。 「眠ったら……世界が終わるんだから……」
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