オータムからの通知

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『俺達が尊敬し、愛し、目指し、尊敬し、あっ、これは言ったか』 『とにかく堺吉成と同じ事務所だーー!』俺は目標にしてきた堺に近づけたことが嬉しかった。 『事務所行ったら握手してサイン貰おうぜ』 下野と同感で、俺も浮かれていた。 『いいねいいね! はぁーー。堺吉成……幸せすぎる』?に手を当てて紅潮する弓削田。 『おい! もう一枚の続きがあるぞ』幅田が読み上げる。 『……特にボーカルの歌声には感銘を受けました。是非、デビュー用にレコードも合わせて行いたいので弊社事務所にお越し下さい……』 『すげぇーー! メジャーデビュー日も近いってこと!!』弓削田の興奮度が高まる。 『大地様様だな。このやろう』幅田が抱きついてくる。 『大地のおかげが殆どだな』下野も抱きついてくる。 『大地ーー最高だぜ』キスをせがむ弓削田。続いて幅田も下野もキスをせがむ。俺は二人の腕を振り解き逃げる。 『大地を逃さないぞーー』弓削田としつこく追いかけて来る。まるで浜辺で恋人と追いかけっこしてみたいだった。それなら雫とが良かったが、逃げることに必死で、妄想は消えた。俺は狭いスタジオ内で逃げ切れず、三人に捕まりキスをされた。 『大地! ありがと!』 三人に感謝された。暑苦しかったが、キスも嫌な感じがしなかった。中学時代から皆と頑張ってきて良かった。弓削田が再度、熱い抱擁をしてくるのを俺は受け止め続けた。 俺達は練習を切り上げ、祝いの宴をカラオケ店で行うため、カラオケに移動した。 『今日は宴じゃーー』弓削田の掛け声に俺達はノリノリになる。 『吉成の名曲、トラスト、歌うぞ』俺の提案にのっかるメンバー。 『いいねーー。俺達が繋がった曲。歌詞がグッとくるよな』 幅田がマイクを持つ。その後も、俺達は堺の曲ばかりを満面の笑みで歌いまくった。
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