第1章 承認

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数十分後、とし坊はいつ呼ばれてもいいように、家の前にいた 「おーい、とし坊」 さっきよりテンションの高い、いっちゃりの声 「何?おっちゃん」 とし坊は、呼んでくれた嬉しさを隠しながら仕方なさそうに返事をする。 家の中からゆっくりでてきたいっちゃりが靴を履きながら 「おっちゃん帰るから自転車乗るの、見してーな」 「ええで!見ててな!」 とし坊は嬉しそうに地面を蹴った、フラつきながらも、いっちゃりの前をぐるぐる回るとし坊 「どや!おっちゃん!」 「おー!ほんまや、ほんまや、とし坊は凄いなぁ!何でも出来るんやな?!」 「へへへ」 隠しても溢れる笑顔、認められる事がそれほど嬉しいのだ
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