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数十分後、とし坊はいつ呼ばれてもいいように、家の前にいた
「おーい、とし坊」
さっきよりテンションの高い、いっちゃりの声
「何?おっちゃん」
とし坊は、呼んでくれた嬉しさを隠しながら仕方なさそうに返事をする。
家の中からゆっくりでてきたいっちゃりが靴を履きながら
「おっちゃん帰るから自転車乗るの、見してーな」
「ええで!見ててな!」
とし坊は嬉しそうに地面を蹴った、フラつきながらも、いっちゃりの前をぐるぐる回るとし坊
「どや!おっちゃん!」
「おー!ほんまや、ほんまや、とし坊は凄いなぁ!何でも出来るんやな?!」
「へへへ」
隠しても溢れる笑顔、認められる事がそれほど嬉しいのだ
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