ある日のバトル

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「今日の審査員は専門家だから、感性だけで理論も何も知らない子どもに負けるわけがないね」 それはまだ、作曲バトルが世間にあまり知られていない頃だった。 「モブさん、ガチなんて大人げないんじゃないですかぁ?子どもに勝たせることで、音楽業界が盛り上がるんですから」 「それでは音楽業界の品位が下がるだけだ!」 これまでは、一般オーディエンスやポップミュージシャンが好みでジャッジするくらいなものだったのだが、そこで勝ち上がってきたエミカ(8歳)は、愛好者の中で密かに注目を集めていた。 愛好者と聞いて幼女好きという意味でとらえた人はいないだろうな? 作曲バトル愛好者のことだから気を付けるように!
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