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「…頑張ってみるよ」
そう言って、目だけで彼女を探す。対角線上に彼女はいた。
考えただけで心臓が破裂しそうになる。少し息が荒くなる。
でも、このままじゃ何も変わらないから。
バシッと背中を叩かれた。
「頑張れよ」
そのヒリヒリとした背中が僕に勇気をくれた気がした。
「和樹、ありがとう」
「振られたときは慰めてやるよ」
恥ずかしくなったのか、茶化すように笑った。
「振られる前提に話するな」
僕も同じように笑った。
その後、星についてのプリントが配られ、担任がいくつか説明をした後二人一組のグループ分けがあった。
僕は偶然にも彼女と同じグループとなった。
これは神の導きだとしか思えなかった。
和樹のサムズアップに僕もサムズアップで返した。
屋上に上がると天体望遠鏡があり、これをグループで一台使う。
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