仕事、辞めました

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油の染みた、どこか懐かしさを感じさせる店構え。 軒先には赤提灯。 定食の他に、ホルモン焼きもやっていて、おやじ達が早くから酒を酌み交わしていた。 煙がもうもうとする中での食事は、快適とは言えないが、鯖の味噌煮は、格別に旨かった。 腹は満たされ、落ち着きを取り戻した。 帰り道、不動産屋の前で立ち止まり、ガラスにところ狭しと並ぶ、物件情報を眺めていた。 出来れば、セキュリティのしっかりした所、あぁ、でも、仕事決まってねぇや。 払って行ける家賃って、どんくらいかな…
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