仕事、辞めました

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カウンター席に案内されて、資料を取りに行った彼を待っていた。 「ミツ?ミツだよな?」 声のした方に顔を向けると、学生の頃、コンビニのバイト先で一緒に働いていた友人が、見慣れないスーツ姿でそこにいた。 歳を重ねたせいもあるのか、やけに様になっていて、まるで知らない奴みたいだ。 「もしかして、鷹月か?」 「あぁ、久し振りだな!  元気だったか?」 「お、おぅ。」 「何?物件探してんの?」 「引っ越したいな~とは考えてんだけど、  まだどの辺にするかも、予算も決めてなくて。」
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