小暮マルコス洋太

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ルールに従って、今夜は夕食は要らない事を伝え、出掛ける準備をしていた。 待ち合わせはホテル。…泊まりになるかな… これも伝えておくべきなのか? キッチン横にある、書斎?パソコンスペース? 山咲さんは、大抵そこにいる。 開け放たれたままの扉をノックして、声をかけた。 「今、大丈夫ですか?」 掛けていたメガネを外し、俺に向き直す。 「あぁ、ミツ。  どうした?」 彫りの深い濃いめの顔立ち、短く刈られた髪が男らしさを際立たせている。 ハッキリ言えば、俺好みの顔だ。 一瞬だけ、この人との絡みを想像しそうになって、慌てて掻き消した。
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