隠し通せない人

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何気ない一言に、人柄が表れるものだ。 八木さんの店で酔い潰れた翌日、目覚めると自分の部屋にいて、重い頭を押さえながらベッドから這い出した。 水を取りに行こうと立ち上がり、二日酔い特有のダルさを引きずってドアを開けた。 同じタイミングで隣のドアが開き、小池君が顔を覗かせた。 「あれ、ミツくん、起きれたんだ。  大丈夫?顔色悪いってより、無いけど。」 こめかみを押さえ、視線だけを上げて「なんとかね…」と、死にそうな声で答えた。 「水?取ってくるよ?  横になってたら?」 好意に甘えて、部屋に戻り、重い身体をベッドに沈めた。
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