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再びベッドに沈んだ後は、吸い込まれるように眠りに落ちて行って、次に目覚めた時には、昼も過ぎていた。
重ダルかった頭も、フラフラだった身体も、スッキリとまではいかないものの、大分良くなっていた。
水を取りに下に降りて、静まり返った室内を見渡す。
圭さんと薫さんは、出掛けるって言ってた。
鉄平君は、ゼミの仲間と共同製作があるとか、なんとか…。
悠真は、練習って言ってたし。
「今は、俺だけか…。」
今まで当たり前だった、一人の空間をもて余している。
「腹へったな。
何か食いに行くかな。」
誰に、と言うことはなく、声に出していた。
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