611人が本棚に入れています
本棚に追加
/492ページ
それらをしまっていると、悠真が戻って来た。
「先に食べてて良かったのに。
ミツくん本調子じゃないでしょ。
食べれそうなの選んで。」
数日だが、一緒に過ごしてみて、悠真の気遣いには感心する。
さりげなく、押し付けることもなく、ちょうど良い距離感で接して来るのだ。
何よりも、かける言葉が優しい。
デカイ図体で、人懐っこく、いつの間にか懐に入っている。大型犬タイプだ。
遠慮なく、そばを選び、二人で話しながら、食べ始めた。
「そういえばさぁ、
浩輝とはバイト仲間だったんでしょ?」
「そう、高1から。」
「一緒に遊んだりしてた?」
「ううん。バイト先でしか会ったことないよ。
何で?」
「なんかさ、二人を見てると、何て言うかな…
久しぶりに会ったにしては、普通って言うか、
何か当たり前に一緒に居たりするから。
すげぇ仲良かったのかなって思った。」
「その頃は、今みたいに話さなかったよ。
会うのはバイト中だったし。」
最初のコメントを投稿しよう!