隠し通せない人

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それらをしまっていると、悠真が戻って来た。 「先に食べてて良かったのに。  ミツくん本調子じゃないでしょ。  食べれそうなの選んで。」 数日だが、一緒に過ごしてみて、悠真の気遣いには感心する。 さりげなく、押し付けることもなく、ちょうど良い距離感で接して来るのだ。 何よりも、かける言葉が優しい。 デカイ図体で、人懐っこく、いつの間にか懐に入っている。大型犬タイプだ。 遠慮なく、そばを選び、二人で話しながら、食べ始めた。 「そういえばさぁ、  浩輝とはバイト仲間だったんでしょ?」 「そう、高1から。」 「一緒に遊んだりしてた?」 「ううん。バイト先でしか会ったことないよ。  何で?」 「なんかさ、二人を見てると、何て言うかな…  久しぶりに会ったにしては、普通って言うか、  何か当たり前に一緒に居たりするから。  すげぇ仲良かったのかなって思った。」 「その頃は、今みたいに話さなかったよ。  会うのはバイト中だったし。」
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