愚かな俺の 明るい明日のために

隠し通せない人

「ただいまぁ」

薫さんの声と同時に足音が響く。

「さっきの話、圭さん達は？」

「まだ、話してない。
　そのうち伝えようとは思ってるけど。」

これもまた、悠真のさりげない気遣い。

「オッケー、黙っとく。」

賑やかさを取り戻したカーサセグレートに、今夜も笑い声が響いていく。

ここは、居心地が良い。