奇妙な本屋さん

夢か現実か？

当時の俺は小学校３年生だった。
そして ────

あの日も確か台風が来ていたんだ……。

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────

「皆、午後の授業は中止だ！危なくない内に家に帰りなさい」

二時間目の授業が終わり、休み時間の途中で担任の先生が慌てながら言っていた。

「「やったー！」」

「くれぐれも途中で寄り道しないように！まっすぐ帰りなさい」

先生が注意するが、勉強が嫌いな俺や友人達は、授業がなくなった事をすごく喜んでいた。

風がすごく強くて、帰宅中も、持っていた傘で空を飛ぶ真似をしたりして悪ふざけをしあっていた。

帰宅した後は親が仕事で居ないのを良い事に、ゲームやマンガ、普段は時間を決められていることを自由に好きなだけしたのをよく覚えている。