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「わわっ!ちょ、何これ?浮いてる!?」
「ははは!私の営んでいる本屋はこの雲の上にあるからね」
光の道筋を辿りついた先には、俺の身長どころか、お客さんとしてキリンでも来るのか?と言いたくなるくらい高い位置まで、無数の本棚にびっしりと本が詰まっていた。
「す、スッゲー……」
「ふふふ、どれでも好きなものを一冊だけ選ぶといいよ」
「え?こんなにたくさんあるのに一冊だけなの?」
「ふふ、断言してもいい。キミは一冊しか選ばない。」
色んな事に驚いていると、棚にある本は分厚さが色々あるが、背表紙には何も書いてないのに気付いた。
そんな中、一冊だけ背表紙に文字が書いてある本があった。
英語?フランス語?何語かは全く解らないけど、俺はその一冊の本がすごく気になり手に取った。
「うわっ!」
手に取った瞬間に開いてもないのに、本が勝手に開き、飛び出す絵本を遥かに越える勢いで色んな物が飛び出してきた。
飛び出してきたソレらは俺の周りを囲んで、読んだ事も見たこともない筈なのに、本の内容が脳裏に過った。
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